去る4月、ザイリンクスは、大規模化および複雑化を続けるFPGAデザインの生産性向上を目的に、新しい統合設計環境であるVivado(TM) Design Suiteを発表した。ザイリンクスは、4 年にわたる開発と 1 年間のベータ版での検証を経て、このツールの提供を、今夏のパブリック アクセスを目前にまずはアーリー アクセス プログラムの参加ユーザー向けに開始した。Vivadoは、ICレベルでの設計ツールの枠を超えた、システム レベルの高い統合デザイン環境を提供し、ツール間でメモリ共有が可能な拡張モデルと共通のデバッグ環境をベースに構築されている。また、業界標準であるAMBA(R) AXI4インターコネクトやIP-XACT IPパッケージ メタデータ、Tool Command Language (TcL)、Synopsys Design Constraints (SDC)などを基盤に構築されているため、ユーザーのデザイン ニーズを汲み取ったオープンな環境を提供する。Vivado Design Suiteは、あらゆるタイプのプログラマブル テクノロジのデザインに最適化されているだけでなく、1億ゲートASIC相当のデザインへのスケール アップも実現できるように構築されている。