モノづくりの現場におけるオペレーショナルリスク管理は、リーダーにとって極めて重要な任務だ。しかし、リスクの認識について、上層部と現場との間にギャップが生じているケースも散見される。このようなギャップを埋めるため、リーダーは漫然と現場を巡回するだけではなく、従業員の声に積極的に耳を傾け、対話の質を向上させる必要がある。
質の高い対話が文化として定着して初めて、両者間の認識のズレは解消に向かう。ただし、「いかなる事故も許容しない」といった高い目標を一方的に掲げることは、現場にプレッシャーを与えかねない。その結果、ヒヤリハットなどの報告が遅れたり、報告そのものが抑制されたりする事態を招く恐れがある。
本資料では、リーダーがオペレーショナルリスク管理を考える上で押さえておきたい要素として、現場との質の高い対話、心理的安全性の確保、組織文化の変革を挙げている。これらの実践には、ルールやシステムだけでなく、「人」の要素も大きく関わるため、困難が伴うものの、実際に12カ月で記録上の災害発生件数を52%削減した食品メーカーの事例も紹介されているので、ぜひ参考にしてほしい。