従来、鋳造解析には、差分法(FDM)と有限要素法(FEM)を用いた解析ソフトが使用され、またより精度の高い計算結果を得る為には、形状の再現性が高いFEMが有利とされている。
FEMソルバーを用いたProCASTは、流動・凝固の予測に加え、応力・変形の予測や、割れの予測、また独自のオプションモジュールにより結晶成長やミクロ組織など、鋳造プロセスに生じる様々な現象の予測が可能である。
本稿では、鋳造シミュレーションにFEMのメリット、および下記のような解析事例を紹介する。
・大型インゴットの湯流れ・凝固解析
・鋳型・鋳塊の温度分布
・粒子発生による不純物の到達点予測
・熱応力・熱間亀裂予測
・凝固偏析解析
・引け巣欠陥予測