電源の最大出力電流は負荷に見合った大きさが望ましい。「大は小を兼ねる」が、小荷物を運ぶのに大型トラックを使うのと同じで無駄が多い。効率低下だけではなく、インダクタなど外部部品も大きくなり実装面積とコストも増加する。
産業機器の中には、24Vフィールド電源から直接給電されるものが少なくない。また、4mA~20mA電流ループ駆動のセンサー用電源など、電力消費が小さいボードも増えていることから、小電力供給に適正で、十分な耐圧を備えた高効率な電源が必要とされている。しかしながら、現状ではジャストフィットする電源を構成できる電源ICがほとんど存在しないのである。
Maximはこの状況に対し、「Himalaya降圧スイッチングレギュレータ」の低出力電流バージョンを開発した。「Himalaya」は高耐圧で低発熱に由来し、60Vの高耐圧、同期整流方式により高効率で低発熱、ショットキダイオード不要、MOSFETを内蔵し他の外付け部品も最小限。新開発の4品種は出力電流が25mA~300mAで、省電力省スペースに加え、最適化が必須となった産業用省電力アプリケーションに最適である。