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株式会社図研

技術文書・技術解説

株式会社図研

失敗しない設計者CAEの導入

設計者CAEは難しい、そう考えている方は多いのではないでしょうか。設計者CAEに限らず、技術は何事も段階を追って習得するしかありませんが、その段階は最適化できます。本稿では「失敗しない設計者CAEの導入」をスポーツの習得過程になぞらえてわかりやすく解説します。

コンテンツ情報
公開日 2015/11/26 フォーマット PDF 種類

技術文書・技術解説

ページ数・視聴時間 8ページ ファイルサイズ 995KB
要約
 品質アップ、開発スピードアップ、コスト削減は製造業の永遠のテーマです。三すくみのこれらのテーマを同時に満足するためのキーワードが、標準化、最適化、自動化です。このキーワードに設計者CAEの位置づけをマッピングし、設計者CAEの方向性の羅針盤とします。

 柔道の習得と設計者CAEの習得を重ねてみると効率のよい設計者CAEの導入方法が見えてきます。

 ケガをしないための受け身と同じくらい大切な座学の習得がはじめの一歩です。そして技の型を覚えるのと同じように設計者が使う解析ツールのコマンドの意味操作方法を習得します。次に柔道の実践的な稽古である乱取りのように実践的な解析特有のテクニックや合わせ技を習得します。ここまでを習得して設計者が部品に解析を適用できます。あとは繰り返し解析を行なうことです。柔道だけでなくすべてのスポーツの上達過程に反復練習があるのと同じ事です。

 設計者CAEの導入で効果を早くだそうと焦ると失敗します。正しい段階を踏んで習得することだけが正しい解析結果を得る唯一の方法です。段階を追って習得していくしか方法はありません。その段階を最適化し、最短距離を目指すことができます。