従来の外部インターフェースはそれほど高速ではなかったため、フォトカプラで絶縁可能だった。その後、絶縁機能とI/O機能が統合され、インターフェースの安全性や性能、信頼性も向上したデジタル・アイソレータが使われるようになった。
あらゆる場所で計測や制御が行われ、従来をはるかに上回る速度や精度が求められるようになった昨今、広く使われ始めたのがLVDS(Low Voltage Differential Signaling)という高速インターフェース。高速データ伝送や長距離データ伝送が可能な上、EMI(Electro-Magnetic Interference電磁波干渉)を低く抑えられるもので、高性能のコンバータ、高帯域幅のFPGAやASICのI/Oとして使われている。このLVDSインターフェースに絶縁機能を追加すれば、データ量の多い高速・高精度機器や制御機器のシグナルチェーンを絶縁できるようになる。
本稿では、各種絶縁方式の特長を比較した上で、課題を解決するソリューションとして最大データ・スループット・レートが600Mbps、70psの超低ジッタを実現したLVDSデジタル・アイソレータを紹介する。