【基礎から学ぶ！】信号調節設計の基本

　あらゆるシステムやアプリケーションは、センサを使用し温度や振動などの環境/構造計測が求められる。その際、データ収集デバイスが正確かつ効率的に信号を計測できるよう信号調節の必要がある。

　信号調節に求められる機能は、使用するセンサによって大きく左右され、1つの計測器で全てのセンサの全タイプの調節を行うことは不可能である。例えば、熱電対は線形化、増幅、フィルタリングを必要とする極めて低い電圧信号を生成するが、歪みゲージと加速度計には励起が必要となる。また信号によっては、それらのいずれも必要としなくても、高電圧からの絶縁が不可欠なものもある。優れた信号調節システムに必要なのは、どのような回路が必要かを認識して、いかなるチャンネルの構成でも高確度の計測が確実に行えることだ。

　本資料では、一般的なタイプのセンサで求められる特定の調節要件について説明するとともに、調節機能を備えた計測システムの開発と保守に関する注意事項についても解説する。