先進的なプロセス・テクノロジーで作られたFPGAなどの大規模ロジックデバイスの駆動には、厳しい電源要求を満たし、かつ柔軟な電源が不可欠です。
プロセス・テクノロジーの進化により微細化されたトランジスターの駆動電圧は今日では0.7〜1.0Vと極めて低く、しかもロジック規模が大規模となれば、負荷電流は数百Aにもなり、その大電流を十分に供給する必要があります。さらに要求精度も極めて厳格であり、スタティック動作時の電圧変動を0.5%以下に、負荷変動時には3%以下に抑えなければなりません。アナログ制御ベースの電源で、こうした厳しい要求を満たそうとすると、コストと設計工数の増大は避けられません。
駆動する回路の規模、集積密度、アーキテクチャー、ユースケースの変化、そして経時劣化、さらにはプロセス・テクノロジーの進化に対応するためには、多様な変化に追随して供給電力の条件を変えられる電源が求められます。
厳しい条件を満たし、さらに柔軟に条件を変えながら最適な電力を供給する理想的電源を実現にする技術。それがデジタル電源コンバーターです。インテル(R)Enpirion(R)電源ソリューションは、最小限のPCBスペースと必要最低限の周辺部品で、電源に関わる困難な課題を解決し、先進的ロジックデバイスの安定動作を支えます。