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キーサイト・テクノロジー株式会社

技術文書・技術解説

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充電・放電中のバッテリー温度のプロファイリング

バッテリー性能テスト、温度特性評価でトラブル回避へ バッテリーの温度は、寿命と充電容量に大きな影響を及ぼし、発煙や発火などの事故原因になる。簡単に評価する方法を紹介する。

コンテンツ情報
公開日 2018/04/26 フォーマット PDF 種類

技術文書・技術解説

ページ数・視聴時間 9ページ ファイルサイズ 810KB
要約
 充電と放電の電流によりバッテリー温度が上昇し、温度はバッテリーの寿命と充電容量に直接影響を及ぼす。バッテリーは、室温になっていると効率が高く、通常の寿命が維持される。バッテリーを低温に曝すと容量が著しく減少し、室温以上にすると寿命が短くなる。極端な温度に曝すと、バッテリーは、液漏れ、発煙、発火、爆発など、いくつかの段階で破損する。メーカーは、各段階の破損が生じる温度を判断するために、しばしば過度の使用によるテストを行う。バッテリーが発煙や発火を伴って破損する場合、急激な放電と大幅な温度上昇を引き起こす短絡が通常の原因である。そのため、新しいバッテリーには、外部の短絡を避けるために、ヒューズとして機能する追加の保護が加えられている。

 リチウムイオン電池は小型のパッケージに多くのエネルギーを保持できるうえに、他の電池と比較して充電と放電が素早く行えることから非常に人気が高くなっている。リチウムイオン電池には標準構成のものまたはカスタム構成のものがある。標準構成は、直径と長さが標準で、円筒形になっている。カスタム構成は、携帯電話やタブレットなどの小型のデバイスに収まるように設計されている。以下は、リチウムイオン電池の構成例である。