5Gの進化に追随可能なテストのプロセスとは？

　5Gは、世界中の企業や消費者のなりわいを新たな世代へ切り開こうとしている。5Gによって、従来よりもさらに高速大容量案データ伝送、極めて低遅延の通信、どこにいても瞬時につながるネットワークアクセス、数十億ものデバイスのインターネット接続が実現されようとしている。インダストリアルIoTの実現から自動運転車の安全性の確保に至るまで、5Gは想像をはるかに超えるさまざまなかたちで私たちの生活に変化をもたらすのだ。
　標準化団体の3GPPは、5Gの仕様策定を急ピッチで進めているが、実際の作業はまだ始まったばかりだ。ワイヤレスシステムの設計、開発、そしてテストの方法にも変革が不可欠であることを意味している。

　商用化の段階でカギになるのは、テスト/計測のソリューションだ。それは、ビームステアリング技術などのマルチアンテナ技術のテストを迅速かつ費用対効果の高い方法で実施できるものでなければならない。ワイヤレス分野の研究者らは、ソフトウェア無線のプラットフォームをベースとする設計手法を採用することで成果を上げた。今度は、テスト向けソリューションのプロバイダーが、それと同じことを行う番だろう。