現場が求めていた、より身近で手軽な解析環境をCAEクラウドで実現

　複雑化する製品開発において、その重要性を増しているのがシミュレーションだ。エンジニアはCAEツールを用い、大規模モデルの解析を行ったり、多数の解析ジョブを実行したりなど、開発期間の短期化や品質向上、さらには解析結果に基づくイノベーション創出につなげるために、シミュレーションをフル活用している。

　しかし、大規模モデルを解析したり、多数の解析ジョブを実行したりすると、それだけコンピュータリソースを圧迫することになる。ただでさえ解析に時間がかかっていたのにそれがさらに膨れ上がり、ピーク時のジョブ待ちもひどくなるばかりだ……。

　そこで期待されるのがCAEクラウドの活用だ。シーメンスPLMソフトウェアはRescaleと協力し、クラウドHPCシミュレーションプラットフォームで動作するSimcenterポートフォリオを提供。構造、熱、流体および複合領域シミュレーションといったニーズに応える。

　また、柔軟なライセンスモデルが用意され、スモールスタートでSimcenter STAR-CCM+を利用することもできる。さらにクラウドHPCの利点を生かし、ハードウェア環境をオンデマンドで拡張して、急な解析ニーズにも迅速に応えることも可能だ。