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ルネサス エレクトロニクス株式会社

技術文書・技術解説

ルネサス エレクトロニクス株式会社

宇宙向けに耐放射線を強化したドライバIC――集積化により部品・スペースを削減

ISL72814SEHは、テレメトリデータ入力とコマンド出力を2倍にしながら、フットプリントサイズを50%縮小する画期的なドライバICだ。 コマンド出力回路の基本動作の概要と、16チャネルドライバICと8チャネルデバイスとの比較を行い、回路や基板サイズの削減方法を説明する。

コンテンツ情報
公開日 2019/06/21 フォーマット PDF 種類

技術文書・技術解説

ページ数・視聴時間 8ページ ファイルサイズ 778KB
要約
 2018年末の時点では、およそ2,000個の衛星が地球軌道上にあり、軍や民間ユーザーに色々なサービスを提供している。 新しい衛星ミッションの度に、衛星を利用する顧客はさらに多くの機能を要求する傾向にあり、必然的に衛星ペイロードも大型化していく。よって、衛星製造を行う企業は衛星コマンド・テレメトリシステムのサイズ・重量・電力(SWaP)を増やすことを余儀なくされる。

 このホワイトペーパーでは、ISL72814SEH 16チャネルドライバとISL71841SEHマルチプレクサを使用して、次世代の通信ペイロードシステムの設計や衛星コマンド・テレメトリサブシステムの設計を簡素化する方法について説明する。衛星システムの部品解析を行った結果、弊社のチャネルドライバやマルチプレクサを使用することで、テレメトリデータ入力数とコマンド出力数を倍にしても、基板サイズを最大50%削減できることが分かった。

 また、テレメトリシステム全体におけるコマンド出力回路の基本動作と役割について説明し、この16チャンネルドライバにより、8チャンネルドライバを使用した場合に比べ、基板サイズの大幅削減を可能にする例も示す。