電気設計の現場では技術伝承が大きな問題に、課題解決にツールへの期待が高まる

　TechFactoryが実施した「電気設計者の課題」に関する調査（調査期間：2019年8月26日～2019年9月24日）では製造業に従事する会員／読者を対象に、電気設計者が現在、直面している課題と利用しているツール類について尋ねた。

　直面する課題に関しては「技術伝承」を挙げる声が最も多く、1年前、2年前の調査でも6割以上の電気設計者が「技術伝承」を課題として挙げており、課題解決の糸口が見えていない状況が続いている。その他の業務上の課題としては「組織的なコミュニケーション」「要件定義の曖昧さ」などの課題が上位となった。

　こうした課題解決に向けて“今後”行うべき取り組むとしては、過半数（52.7％）の設計者が「有効なツールの活用」を挙げ、ツールへの期待が高いことが分かった。また、「教育体制の構築と教育の実施」を挙げた設計者も47.8％に上り、最大の課題である「技術伝承の課題」を解消に向けた取り組みを模索している様子が伺える。

　調査レポートでは、課題解決に有効だと考えるツールに関する調査の他、電気設計者から寄せられた「電気設計に関する意見」を「技術伝承」「ツールの有効活用」「判断の困難さ」「データ移行・共有への要望」の4カテゴリーで紹介している。