自動車のサイバーセキュリティに関する議論が活発となる中、国連では自動車関連のRegulations(規則)を扱う“World Forum for the harmonization of vehicle regulations(WP.29)”において、2018年11月にCyber Security(CS)対策に関するRegulation案と、セキュリティ対策を考慮したSoftware Updates(SU)に関するRegulation案が公開された。その後、当局の関係者や自動車メーカーによるテストフェーズや議論を経て、2019年9月に改訂案が公開された。現在も、採択に向けた作業が進められている。本連載では、2019年9月の改訂案をベースに、自動車メーカーやサプライヤーに課されるサイバーセキュリティやソフトウェアアップデートのポイントを解説する。
【主な内容】
・自動車メーカーとサプライヤーはどう連携してセキュリティに取り組むべきか
・自動車メーカーに選ばれるのは、セキュリティを理解したサプライヤーだ
・出荷後の車両や部品の脆弱性に、あなたの会社はどう行動すべきか
・普及進む車両のソフトウェアOTA、セキュリティで何を求められるか