技術文書
日本ナショナルインスツルメンツ株式会社
仮想環境で効率的なテストを実現 ECU向けHILシミュレーションの手法を徹底解説
実際のシステム本体を使用してテストを行う前に、仮想環境において組込制御デバイスの詳細がテスト可能となるHILシミュレーション。テスト時間短縮、コスト削減、製品品質向上といった数々のメリットに繋がる最適なテスト手法を解説する。
コンテンツ情報
公開日 |
2020/02/20 |
フォーマット |
PDF |
種類 |
技術文書 |
ページ数・視聴時間 |
17ページ |
ファイルサイズ |
803KB
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要約
エンジン用のECU(電子制御ユニット)では、エンジンのパフォーマンスが最高で、なおかつ有害な排気ガス量が最小になるよう、燃料噴射器の位置、点火プラグのタイミング、吸気量を制御するためのコマンドを決定しアクチュエータに送信する。制御が正しく行われているか否かを判断するためにはシステム本体を用いた物理テストが必要だが、安全性やコスト面で現実的ではないことがある。そのようなケースにおいて、より効率的にデバイスをテストする手法がHIL(Hardware-in-the-Loop)シミュレーションである。
本稿では、HILシミュレーションを利用したテストのメリットと最適なテスト手法を詳しく解説する。また、自動テストシステムの開発から実行、実装までを支援をするNIのテスト管理用ソフトウェア「Test Stand」や、計測データの後処理を効率化する「NI DIAdem」についても紹介。変化する要求に即座に適応でき、自由度の高い拡張とカスタマイズが行えるソリューション選択の重要性に迫る。