年間80億ドル相当のカーペット・床材を販売するMohawk Industriesは、業績とプロセスの知見を得るためにインメモリコンピューティングプラットフォームであるSAP HANAを活用している。導入後に手応えを得た同社は、分析やBIだけでなく、ERPやその他の重要ワークロードにも用途を広げることにした。ただ、問題になったのが拡張のコストだ。
事業成長を続けながらコストも抑制したいという同社のニーズを満たしたソリューションは、SAP HANA特有の要件を満たすように最適化されたエンタープライズ向けLinuxだった。幅広いオペレーションを単一のプラットフォームに標準化できた他、アドオンによるフェイルオーバーの自動化、ダウンタイムの削減なども実現できたという。
コストや安定性のみならず、結果的にデータ処理性能が倍増し、要件の厳しいワークロードや大規模データ処理・管理に必要なスケーリングにも対応できるなど、その効果は多岐にわたる。SAP HANA環境のコスト、信頼性、パフォーマンスといった多面的な改善を図る上で参考になる内容となっている。