製造業でありがちなIT資産台帳と現場のズレ、管理者の負担なく是正するには？

　製造業の現場では、PCなどの端末と、そこで稼働するソフトウェアおよびライセンスといったIT資産の管理がおろそかになりがちだ。一般に開発や生産に直接関わる設備・機材の方が重視されるため、事務用機器として認識されるIT資産の管理が後回しにされた結果として、IT資産台帳と現場の利用実態が懸け離れてしまう。

　対策としてIT資産管理ツールを導入する企業も多いが、そのほとんどは利用実態を把握するためのインベントリ収集機能が中心の製品で、IT資産台帳はExcelで別管理しているケースも少なくない。しかも、子会社や事業所ごとに異なるツールを利用している企業も多く、結局はIT管理者の負担につながっている。

　こうした課題を解消するには、インベントリ情報の収集に加え、高度なIT資産の管理台帳を持ち、両者のズレを是正するプロセスまでをカバーする管理ツールへの刷新が望ましい。そこで注目したいのが、「IT管理者が楽になりたい」という思いから誕生したIT資産管理ツールだ。IT管理者の負担を軽減しながら、コンプライアンス違反や思わぬライセンスコストの増加を防ぎ、全社的な管理を容易にするという。