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インフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社

製品資料

インフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社

自動運転車の安全を確保するために、ヒューズとリレーを半導体に置き換える理由

先進運転支援システムや自動運転機能に対するリスク管理は、自動車開発における重要課題の1つだ。安全性の強化にはフェイルオペレーショナルアプローチが有効となるが、これを実現するためには、従来の電源分配を見直す必要がある。

コンテンツ情報
公開日 2021/09/29 フォーマット PDF 種類

製品資料

ページ数・視聴時間 13ページ ファイルサイズ 2.9MB
要約
 自動運転車には安全性に関するリスク低減のためフェイルオペレーショナルアプローチが必要とされる。すなわち影響を受けたシステムが完全な状態または能力を制限しつつも機能し続けなければならない。そのためには電力供給経路を細かく制御し、重要なシステムには冗長性を持たせる必要がある。このようなアプローチは、不可逆的に溶断し、かつ溶断に時間がかかるメカヒューズでは実現することができない。

 また、さまざまな機能の追加によりワイヤハーネスが増加し複雑化するという課題を解決するため、これまでアクセスしやすい場所に配置されていたリレーボックスは車内で分散化され、アクセスが困難な場所にも配置されるようになる。このためヒューズやリレーなど交換を前提にしていた機械部品は交換が不要な半導体部品に置き換わっていく。

 本資料ではヒューズとリレーを半導体で置き換えたフェイルオペレーショナルな電源分配方法について解説するとともに、それを実現するためのハイサイドスイッチ製品を紹介する。これらの半導体製品を使用することにより、診断機能の強化、ワイヤハーネスの削減、消費エネルギーの削減などさまざまなメリットが得られる。