技能伝承の「イメージが伝わらない」問題を解決、芝浦機械も実践する伝承法とは

　製造業界が、安定的に高品質の商品を提供し続けるには、熟練者のスキルやノウハウを若い世代に伝えていく必要がある。しかし、技能の中には長年の経験から習得したものが多く、言語化することが難しい「暗黙知」も多数含まれていることから、その伝承に苦慮している企業は少なくない。教わる側の立場からも「言葉だけではイメージできない」「何度も聞き返せない」などの声があり、その解決は容易ではない。

　そこで期待が高まっているのが、動画マニュアルやIoT／AIシステムといったデジタル技術を活用する方法だ。例えば総合機械メーカーの芝浦機械では、動画マニュアルによって技能伝承を効率化し、職場全体の作業品質の安定化に成功している。実際の作業映像を見ながら学べることで、言葉では表現できないコツが伝わるようになったという。

　ただし、単にデジタル化を進めるだけでは、期待するほどの効果は出ない。本資料では、技能伝承における課題を整理しながら、デジタル活用による技能伝承を成功に導くための「4つのステップ」を紹介していく。