潜水艦の設計課題を克服できる流体力学（CFD）ツールとは

　潜水艦の建造は、統合されるシステムや部品が膨大であるという点において、私たちが自動車製造で思い浮かべる設計プロセスとは大きく異なっている。また、顧客から受注する隻数が自動車産業と比べて非常に少ないことや、過酷な環境下での運用が想定されるなど、コストや製品の堅牢性・信頼性のコントロールが重要となる。さらに、防衛産業のプロセスは厳格なため、受注したバッチの中でシステムを改善することは困難を伴う。

　このような条件下で必要となるのが、優れた流体力学（CFD）ツールだ。CFDツールは複雑な流体システムのシミュレーションを行い、安全性と効率性を達成するための鍵を設計者に提供する。

　本ホワイトペーパーでは、ドイツの造船グループ企業、ティッセンクルップ・マリン・システムズが、複雑な潜水艦設計で直面する課題をCFDツールを使ってどのように克服したかについて説明する。