自動車業界では電動化に向けた動きが加速している。電動化にはさまざまな課題が存在するが、中でも大きな課題の1つがバッテリーの振動・衝撃対策だ。バッテリーには高度な信頼性が求められ、振動・衝撃試験も年々厳格化。従来の落下試験だけでは十分に検証しきれないために、多彩な振動・衝撃試験に対応できる電磁加振機の必要性が高まっている。
その選定においては基本的な性能指標に加えて、転倒耐性モーメント、クロストークの2つの要素に注目すべきだ。見落とされがちな要素だが、いずれも重要性が高く、機種による差が大きい。特に転倒耐性モーメントは、加振機の破損しやすさにもつながるため、注意したい。
本資料では、それら2つの指標に優れており、3tクラスでありながら上位クラスに匹敵する最大140.0kNもの衝撃加振性能を有する振動試験システムを紹介している。パワーアンプの最適化により加振力を大きく向上させ、アーマチュアにマグネシウム合金を採用してより大きな加速度の発生も実現しているという。従来との違いを詳しく見ていこう。