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アナログ・デバイセズ株式会社

技術文書・技術解説

アナログ・デバイセズ株式会社

ウェアラブル機器による臨床グレードのPPG測定、センサー用のAFEが省電力の鍵に

本稿では、従来使われている光学式の測定方法では、なぜ電力が無駄に消費されるのか、その理由を示し、消費電力を非常に少なく抑えつつ、臨床グレードの測定を実現する方法を紹介する。

コンテンツ情報
公開日 2022/07/19 フォーマット PDF 種類

技術文書・技術解説

ページ数・視聴時間 5ページ ファイルサイズ 935KB
要約
 ヘルスケアやフィットネスの分野で使われるウェアラブル機器では、心拍数(HR:Heart Rate)と血中酸素飽和度(SpO2)の測定機能が必須のものになりつつある。「あると望ましい機能」から「あって当然の機能」へと急速に移行しているということだ。しかし、そうした市場の要求への対応を急ぐあまり、ウェアラブル機器のメーカーは1つの問題に直面している。自社製品の性能について十分な裏付けがないまま測定できると主張するセンサーメーカーが現れ、測定品質の低下を招いているのだ。

 日常的に使用するウェアラブル機器の場合、測定精度はそれほど高くなくても問題がないのかもしれない。しかし、臨床グレードのウェアラブル機器では、測定値の質と完全性について疑いの余地があってはならない。そうした機器の設計者にとっては、バッテリーの消耗を防ぎつつ、HRとSpO2をいかに高い精度で測定するのかということが主要な課題になる。

 本稿では、まず従来使われている光学式の測定方法では、なぜ電力が無駄に消費されるのか、その理由を示す。その上で、消費電力を非常に少なく抑えつつ、臨床グレードの測定を実現する方法を紹介する。