テスト環境設計からレポートまで自動化、医療機器ソフト開発はテストから変える

　医療機器の高度化が進み、それらを動作させるソフトウェアにも高い機能が求められる中、開発工程におけるテストが大きな負担となっている。組み込みソフトのアップデートは容易ではなく、品質担保のためにはテスト工程の充実が不可欠だ。ただ、実現には膨大な工数が必要となるため、可能な限り手作業を排除し、かつ標準規格に準拠したツール選びが重要になる。

　そこで注目したいのが、IEC 62304認証取得のテストツールだ。主にソフトウェア単体テストにおいて外部のテスト実行環境と連携し、関連作業を自動化・効率化する。各種シミュレーターデバッガやマイコン実環境、Visual StudioによるC言語のロジックレベルのテストにも対応しているため、多彩なテストニーズに対応可能だ。

　ソースコードを解析してテスト環境全体を自動生成するため設計も簡単で、派生開発時や仕様変更にも効率的に対応できるほか、テストデータ解析によるカバレッジ判定やレポート作成まで自動で行うため、業務工数の削減効果も高い。品質の担保と開発速度を両立する同ツールは、タイムリーな市場投入における切り札となるはずだ。