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シーメンス株式会社

事例

シーメンス株式会社

医療メーカーの変革を妨げる紙の機器履歴簿、成功企業が電子化した方法は?

医療機器業界においては紙の機器履歴簿を用いるプロセスが現在も主流で、コンプライアンスリスクにつながるだけでなく、生産性改善やイノベーション創出の妨げとなっている。そこで注目したいのが、eDHRを実現したメーカーの取り組みだ。

コンテンツ情報
公開日 2022/09/06 フォーマット PDF 種類

事例

ページ数・視聴時間 5ページ ファイルサイズ 1.11MB
要約
 医療機器業界は現在も多くのメーカーで紙の機器履歴簿(DHR)を使用しており、生産性や品質の面でのハードルを生んでいる。テルモの最大の子会社Terumo Americasも同様の課題に悩んでおり、10年前に最初のMES(製造実行システム)を導入し、品質・製造プロセス合理化と製品リリースプロセス効率化に取り組んできた。

 さらなる生産性の向上を実現するため、同社が着手したのがビジネスロジスティクスと製造オペレーション管理(MOM)部門での大規模なDXだった。中でも重要な目標としたのが、機器履歴簿の電子化(eDHR)だ。これまでは材料バッチのリリースごとに約13センチもの分厚い書類をレビューする必要があり、1日以上を要していた。

 新たな取り組みによって、レビュー時間は大幅に短縮され、30分以内にバッチをリリースできるようになった。また、書類作成やデータ入力のミスがなくなり、生産性改善だけでなく品質プロセスの合理化にもつながったという。本資料では、DXの成功例といえる同社の取り組みを、さらに詳しく紹介する。