コロナ禍の影響によるサプライチェーンの混乱を受け、その再設計に着手する企業が増えている。しかし、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みも求められる中、サプライチェーン全体の健全性を評価し、そのリスクを特定するのは困難といえる。
実際、200人のCPO(最高調達責任者)を対象に行った調査では、サプライチェーンの健全性を測定するための適切な指標とデータを持っている企業は全体の4分の1にも満たないことが判明。オペレーション上のリスクが最大の懸念事項である一方、約60%のCPOはそれに関連する脆弱性を可視化できずにいるという。
また、リスク管理はビジネス全体の責任とすべきだと考えるCPOは99%に上るものの、IT、調達、法務部門はサードパーティーリスクを適切に管理できていない状況だ。本資料では、サプライチェーンにおけるリスク管理の現状と課題を見ていく。併せて、世界中のCPOが今後重点的に取り組む予定の3つの主要分野や、特に取締役会と投資家にとって重要な多様的かつ包括的なサプライヤーの調達方法についても解説する。