排水を伴う製造業にとって、水質汚濁防止法への対応は避けて通れない道だ。このため生産現場に設置された排水処理施設では、定期的に汚水処理状態の良否判定が行われるが、こうした作業は人に依存する傾向が強く、移動距離や頻度による負担も大きい。
そこで注目したいのが、AIを活用した自動排水監視システムだ。生産設備に設置した排水処理設備にある凝集沈殿槽の水面をカメラで写し、その画像をリアルタイムに分析することで処理状態の良否を判定。異常と判定された場合は作業者の端末にアラートが発報されるため、現場にいない状態での監視と異常発生時の迅速な対応を両立できる。
本資料では、同システムが注目されるきっかけとなった京セラ滋賀野洲工場の取り組みを中心に、このAI自動排水監視の効果を紹介する。単に自動化できるだけでなく、従来は年単位を必要とする自動排水監視モデルを短期間かつ低コストで導入可能になるなど、幾つもの画期的な特徴があるという。