生活の質を向上させるべく、スマート家電やスマートスピーカー、スマートロックなどを利用する消費者が増えている。一方で、利用可能な機能が増えるにつれて複雑さも増しており、相互運用性が欠如していることで、利便性が低下しているケースもある。また、セキュリティに対する懸念の声も多い。
その背景には、スマートホーム向けのアプリケーションに多様な接続プロトコルが使用されていることがある。そこで、無線通信規格標準化団体のConnectivity Standards Allianceと100を超える主要サプライヤーは、多種多様なネットワークをまとめて相互接続性とセキュリティの問題を解決すべく、新たな標準規格「Matter」の普及に取り組んでいる。
本資料では、今日のスマートホーム製品が抱える問題と、それらを解決する鍵となるMatterについて解説する。Matterが実現する代表的なユーザー体験のシナリオや、アーキテクチャ、実装、認証、セキュリティなどの概要をまとめる他、Matter準拠のスマートホーム向けソリューションも紹介する。