生産年齢人口の大幅な減少、労働生産性やICT導入率の低さなどを背景に、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が声高に叫ばれるようになった。DXには売り上げを向上させる効果があるため、早急に取り組みを進めたいところだ。
そこで参考にしたいのが先進企業の事例だ。例えば出光興産では、ガソリン・軽油・灯油運搬船の配船計画を最適化すべく、ベテラン社員の“経験と勘”をデータ化してAIを開発。これにより輸送効率を20%向上させた他、計画立案の所要時間を60分の1に短縮している。また日清食品ホールディングスでは、ローコード開発ツールを活用して現場主導のDXを推進。紙や表計算ソフトで行っていた業務を現場で開発したアプリへと置き換え、10万枚以上の紙を削減している。
このように、DX推進で得られる効果はさまざまだが、確実に成果を挙げるには、関係者間の意識を合わせて役割を明確化するなど、適切な手順を踏む必要がある。本資料では、DX実現の4つのステップについて解説した上で、5社のDX最新事例を紹介する。