労働人口が減少して現場作業員の確保が難しくなる中、現場間の移動に対する負担の軽減や、業務効率化などが課題となっている。こうした状況下で、スマートグラスのようなウェアラブルデバイスの採用が増加している。
例えば、ある情報・通信系の企業では、保全拠点にスマートグラスを配備し、毎月数十件の現場支援を実施。工事施工状況の立ち会いや検査、確認を遠隔で行い、現場への移動の時間や回数を削減するとともに、現場の設備状況を映像と音声でリアルタイムに共有することで、障害発生時などにおいても事務所から現場への的確な指示を可能としている。
本資料では、多様な業種・業界から11社のウェアラブルデバイス導入事例を紹介する。熟練作業者からの技術継承や作業の効率化を実現した建設業界の事例や、トラブル対応の迅速化と保全部署の人手不足解消を実現した自動車部品メーカー、スマートフォンや180度カメラを併用して現場全体を見渡しながらの作業支援を行っているガス会社などの事例を通して、さまざまな活用法と効果を確認してほしい。