いかに理想的な形状の製品を設計したとしても、図面と実際に作られる製品には何かしらの形状の誤差が生じる。そのため多くの製造現場では、現物を寸法測定器などで測るといった作業を入念に行っているが、そもそも自由形状や表面の反り・うねりといった比較が難しいズレもあり、特定は容易ではない。
このように多様な誤差を特定する最もシンプルな方法は、図面データと現物を重ね合わせることだ。製造した現物を3Dスキャナーで測定し、全体形状を図面データと比較すれば、誤差を一目で特定できるだろう。これが可能になれば、試作品の作成をはじめ、試験による劣化の見極め、不良品の原因解析など、製造工程の折々で工数を短縮できる。
そこで開発されたのが、作成した現物を“機器に置くだけ”で、簡単に高精度な3D測定を可能にする3次元測定器だ。プログラム不要で形状を比較・解析したり、スキャンデータを自動でCADデータに変換したりすることができるなど機能も充実しているという。本資料では、この測定器が製造現場にもたらすメリットを深掘りしていく。