持続可能な市場の成長を実現するため、EVのバッテリーはさらなる大容量化への開発が進む一方で、自動車メーカーは、今後廃棄車両から回収されるバッテリーのセカンドライフまでの対応が求められる。
中でも注目される技術が、バッテリーの充電状態(SOC)や健全性(SOH)を監視するバッテリー管理システム(BMS)のワイヤレス化だ。コストと重量がかさむ有線接続を回避できるため、バッテリーの開発に寄り添いながら容易に取り組むことができ、自動車メーカーに対してもバッテリーの再利用という新たな価値まで生み出す。本稿ではすでに市場実績のあるアナログ・デバイセズのwBMS(Wireless BMS)について、そのスマートなアプローチを解説する。