「より少ない資源で、より良い世界の未来を実現する」が、経営理念のエンジニアリング企業Danfossは、海水逆浸透法(SWRO:Seawater Reverse Osmosis)を使用し海水の淡水化を実現している。しかし、海水から淡水を取り出すには膨大なエネルギー消費量を要するため、高圧ポンプをはじめとした装置の高効率化、費用対効果の向上、水質浄化の長寿命化に取り組んでいる。
そこで生産ラインのメンテナンスにかかるコストやエネルギー消費量の改善するために同社が採用したのが、AI(人工知能)を活用した、継続的な状態基準保全やオンデマンドの診断が可能なアナログ・デバイセズのOtoSenseだ。
本稿では、アナログ・デバイセズの状態基準保全ソリューションOtoSenseによって解決できた2つの大きな課題に焦点を当て、解決のポイントとなったエッジコンピューティングによるリアルタイムのデータ監視技術や、AIによるセンシング結果の解釈機能について詳しく説明する。