衛星通信(Satcom:Satellite Communications)は、GPSをはじめ音声、映像、データの転送手段として広く利用されており、現在次世代の高速インターネット接続としても開発が進められている。
その新たな波として期待されているのが、地表から500~2000キロの軌道を周回する多数の衛星からなるLEO衛星コンステレーションの利用だ。この手段なら、さらに低遅延、大容量のブロードバンド接続を実現できる。
本稿では、LEO衛星の市場動向、LEO衛星や同衛星に対応するユーザー端末(UE)の概要、そして次世代UEにおいてなぜRF ICが重要な意味を持つのかを詳しく解説する。