セキュリティを強化すると安全性は高くなるが、業務の運用効率が低下したり、その効率低下を防ぐために多大なコストが発生したりするなどのデメリットが生じる場合も多い。セキュリティ対策として、インターネット接続ネットワークと機密情報を含む基幹ネットワークを分離している企業や自治体でも、ネットワーク間でのデータの受け渡しの際に、その課題が生じるケースがある。
一般的によく用いられる受け渡し方法はUSBメモリだが、情報処理推進機構(IPA)の調査によると、情報漏えいを引き起こすリスクは、USBメモリによるデータ受け渡しが最も高いという。そのリスクを回避するために、USBメモリの利用規定を厳格化したり、中間サーバを設置してデータの受け渡しを行ったりする企業もあるが、運用負荷もコストもかさんでしまう。
そんな課題に対しての解決策となるのが、異なるネットワークに接続している送信側と受信側の端末を、一方通行のデータ送信が可能な機器にUSBケーブルで接続するだけで、セキュアなデータの受け渡しを実現する方法だ。USBメモリ並みの手軽さで高度なセキュリティが実現できるので、ぜひ参考にしていただきたい。