ピーク需要時の計算待ち時間をゼロに、日産自動車を支えるHPC基盤とは？

　革新的な車両を設計・開発し、いち早く市場に投入するには、シミュレーションの全体的なコストの削減、アジリティーの向上、最新技術の継続的採用が必要であると実感していた日産自動車。しかし、オンプレミスに構築していたHPCシステムをベースとしたテクニカルコンピューティング環境がボトルネックとなっていたという。

　既存オンプレミスHPCシステムのさまざまな制約、複雑なオペレーション、リソースの固定化による設計改善機会の損失リスクといった問題は、同社のイノベーションやアジリティー、市場競争力などに悪影響を及ぼしつつあった。そこで同社は将来的なクラウド移行を見据え、従量課金モデルのRescale Cloud HPCプラットフォームを導入する。

　これにより、以前は平均2～3日あったピーク需要時の計算待ち時間がゼロになった他、シミュレーションにおける18％のコスト最適化、HPCコストの50％削減を実現できたという。本資料では、既存HPCシステムからの脱却により、アジリティーを備えたイノベーションモデルへの移行を果たした同社の取り組みを詳しく紹介する。