物体を検知するセンサーであるレーダーは多種多様で、物体から収集できる情報量も千差万別である。単一の物体の速度しか検出できないものなら低コストに実現可能だが、物体の距離や大きさを把握することが重要な場合は、より複雑なFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave=周波数連続変調)レーダーのようなシステムが必要となる。
本稿では、ISM(産業科学医療用)バンドの利用を前提として周波数を24GHzに設定したFMCWレーダーを例に、レーダーシステムの構成に必要となる主要な要素について詳しく解説する。