長時間労働が常態化している建設業では、生産性向上が大きな課題となっている。このような現状に対して国土交通省は「新技術や汎用品を活用し生産性向上を加速」という方針を示し、その具体例として「携帯電話に搭載されているLiDAR(Light Detection And Ranging)機能を用いた測量」を取り上げている。
LiDARはレーザー照射により対象物までの距離を測る技術で、形状や位置関係も3次元で把握できる一方、LiDAR機能搭載スマートフォン単体では、3次元点群データの生成や、3次元データへの座標情報の付与はできない。これらを行うためには、専用のアプリが必要となり、また、国土交通省が出来形管理要領で求める50mm以内の精度を実現するには、RTKなどの高精度測位技術が求められる。
本資料では、LiDAR搭載スマートフォンとRTK測位システムおよび3Dモデリングアプリを組み合わせて、簡単に、かつ低コストで3次元測量を実現するソリューションを紹介する。測量精度や操作手順の具体的な解説に加えて、出来形測量や現場外からの施工管理、土量の堆積量計算、地下埋設物の管理といった活用例も紹介しているので参考にしてほしい。