近年、製造業では急変するトレンドに追従し、競争力を維持するためにITが欠かせない存在となっている。その一方で課題となっているのが、運用・保守コストの高いレガシーシステムからの脱却が進まない点だ。そこで注目されているのが、製造業における情報集約・可視化に焦点を当てたサブスクリプション形式のMES(製造実行システム)基盤だ。
サブスクリプション形式なので初期投資を抑えられることに加え、「ERPなどの既存システムとの連携」「さまざまな機器から情報を取得する専用ハードウェア」などがメリットとなる。さらに製造現場のユーザーが、自身で現場の課題を解決するアプリを開発できる“ローコード開発基盤”の機能を併せ持つ。
例えば、作業手順書のアプリを作成して、その内容に対する改善サイクルを回せば、作業スキルの均一化につなげられる。オープンソースをベースに設計されているため、新技術を迅速に取り込んで活用できることもメリットだ。レガシーシステムから脱却し、製造現場のデジタル化を推進したいと考えている企業にとっては、大いに参考になるはずだ。