国産のマイコンとして一時代を築いたルネサスエレクトロニクスのSuperHファミリーだが、EOL(End Of Life)が見えてきた。そのため、同製品を採用していた多くの企業は移行先の検討を行っているが、中でも多くの企業が検討しているのが「Arm」だろう。
ArmのCPUは現在、ローエンドからハイエンドまで用途が広がっており、ルネサスエレクトロニクスからもミドルクラスのRZ/Aシリーズが提供されている。RZ/Aシリーズの特徴として、日本語のドキュメントが充実している他、周辺デバイスの仕様がSuperHユーザーになじみやすい。また、グレードによっては、10MBもの内蔵RAMが搭載されており、パフォーマンスも高いというメリットがある。
本資料では、SuperHファミリーからArmへ移行する際に押さえておきたいポイントをRZ/A1を用いて紹介するとともに、Armの特長やSuperHファミリーとの相違点、開発環境などについても解説する。例えばエンディアンでみると、Armは基本的にリトルエンディアンで動作するが、ビッグエンディアンのSuperHに慣れていると、その違いによって思わぬバグを作ることがあるので注意が必要だ。Armを検討している企業は、ぜひ参考にしてほしい。