地域の活性化や公共交通機関の整備、災害対策など、地域住民の安心、快適な生活の基盤となる「まちづくり」が進められているが、ここで活用されているのが「人流データ」だ。人流データは、人の滞在や移動に関するデータであり、国勢調査のような統計データではつかめない、最新の人の動きを継続的かつ全国規模で把握できる。
人流データには、携帯電話端末の位置情報を統計化した「携帯電話基地局データ」、GPS衛星からの電波を受信して現在地を特定する「GPSデータ」、店舗や施設に設置されたWi-Fiスポットへの接続情報を基にした「Wi-Fiアクセスポイントデータ」の3種類がある。それぞれ一長一短あるので、目的に合わせて活用したい。
本資料では、3つの人流データの特徴について解説するとともに、人流データを活用してまちづくりを進めた7つの事例を紹介する。携帯電話基地局データを、「中心市街地活性化計画の策定における基礎調査」や「路線バスの潜在需要の把握による利用促進検討」に活用した例など、さまざまな実例をコンパクトにまとめているので、ぜひ参考にしてほしい。