安定的な電力供給を目指し、東京電力と中部電力の事業統合により誕生したJERA。同社では統合に伴い、複数のアプリケーションとバラバラのシステムを受け継いだが、事業目標を達成する上で複雑なレガシーインフラが妨げとなっていた。
そこで同社は、データのサイロ化を解消すべく、ICT・デジタル)戦略を策定し、自社IT環境の統合、クラウドのみの運用モデルへの移行、一元化されたリポジトリの構築、IoTの利活用を目指すこととなった。その手段として選ばれたのが、ローコード開発により手作業での統合作業をなくす「iPaaS」(Integration Platform as a Service)だ。
同社は基幹業務システムをiPaaSに連携させることで、全システムをわずか5カ月でクラウドへ移行することに成功。さらに何万ものIoTデバイスやセンサーの統合、故障予測の自動化など、多くの効果を得たという。同社の国際的な事業に前例のない可視化をもたらした、このiPaaSの実力を詳しく見ていこう。