国内製造業でデータドリブン経営が急務となる一方で、データ活用の仕組み作りやシステムの設計段階でつまずいてしまうケースは少なくない。PLM(製品ライフサイクル管理)からERP、工程設計、工場までデータが流れるようにシステムをつないでも、現場で設計者がどのような変更を加えたのか、末端までリアルタイムで把握することは難しい。
こうした問題の背景にあるのが、「フロー(業務)」を主体としたシステム設計だ。フローを中心にデータ化やシステム化を進めてしまうと、部門に依存したシステムに陥るケースが多い。そのため、PLMの導入では製品情報や品目情報といった“マスター情報”に着目し、システム間の連携をあらかじめデザインしておくことが重要だ。
本資料では、製造業のデータ活用に詳しい識者やシステム構築経験者によるディスカッションを基にデータドリブン経営で求められる視点について紹介する。製造業において最も重要な「モノの情報」に再注目することで、データ活用における課題解決策が見えてくるはずだ。