「気候変動に関する国際連合枠組条約」(UNFCCC)では、締結国のあらゆる事業者に対して、二酸化炭素などをはじめとする温室効果ガスの排出量の削減を求めている。特にネガティブなイメージで語られやすいのは自動車業界だが、実は航空宇宙業界も灯油を燃料とするジェットエンジンの温室効果ガスの排出量が長らく問題視されてきた。
そのため業界を挙げてエンジンの燃費向上に努めてきたが、“2050年までに排出量を実質ゼロにする”というパリ協定の目標を達成させるには不十分であり、エンジンだけでなく、現行の航空機の構造そのものの設計を完全に見直さなければならない。時間が限られる中で、全く新しい推進システムを開発するためには、デジタルを活用した、開発手法の抜本的な変革が必要だ。
本資料では、こうした現状を打破し、次世代の航空機や推進システムの開発を成功させるためには、デジタルツイン戦略が不可欠であると提起する。併せて、複数の領域にまたがるエンジニアリングチームに統合型の設計環境を提供し、代替のエネルギー源や推進システムが航空機の構造に及ぼす影響を、モデル化/解析/テストできるように支援する製品を紹介する。