重機設計の中でも、特に複雑化が急速に進むのが掘削や農業、建設、荷役の機械分野だ。オフハイウェイ車両の高度化と多機能化に伴い、コンポーネントの最適動作温度を保ちつつ余分な熱を逃がす「熱管理」が困難になっている。ただ、熱事象のリスクを回避した設計を追求すると冷却システムが過剰になりがちであり、設計の難易度を増している。
この解決に役立つ手法の1つがシステムシミュレーションだ。エンジンや油圧システム、電子装置、冷却パッケージを含む車両モデルを構築でき、作り上げたモデルから多くの出力データにアクセスしてシステム評価も進められる。これに、妥当性評価のためのCFD、ファン速度や空気体積流量などを評価する完全3D CFDを統合することで、複数領域をまたぐコンポーネントも設計初期段階に明確化できるようになる。
本資料では、このように重機の熱管理における最新のシミュレーション手法について解説するとともに、それらの手法を網羅するソフトウェアを紹介している。同ソフトが重機OEMにどのような利点をもたらすかを確認してほしい。