給湯器メーカー大手のノーリツは、かねてバックアップデータを磁気テープに保存してきたが、課題が多かった。データバックアップに長時間を要する上、磁気テープの故障頻度の多さ、採用していた規格の製品の販売終了などに悩まされていたのだ。
そこで同社は、Amazon Web Services(AWS)を導入し「バックアップシステムの刷新とシステムのクラウド移行」を決める。AWSが提供するストレージサービス「Amazon S3」に加え、データセンターとの接続に「AWS Direct Connect」を採用した。ただ、社内ネットワークとして利用しているWAN回線を流用するのでは、コストとネットワーク負荷が大きい。同社は、バックアップ用に新しい回線を用意することにする。
移行プロジェクトのスケジュールから、回線の調達期間は約3カ月と限られる中、コスト・納期などから採用されたのが、あるAWSネットワーク認定パートナーによる接続サービスだった。AWSに関する豊富な知見から、接続回線にとどまらないサポートを提供してくれることも魅力だったという。本資料では、同社がバックアップ環境の改善に成功したこの取り組みを、さらに詳しく紹介していく。