理化学研究所は、世界トップクラスのスーパーコンピュータ「富岳」をはじめ、膨大なIT機器を運用している。同研究所の計算科学研究センターでは、多数の高性能インフラを運用していく上で熱や電源容量を厳密に管理しなければならず、その効率化を模索していた。
加えて、公共機関であるためにIT機器の調達ベンダーは多岐にわたる。さらにサーバの設置場所や電力などが異なる部署に分かれて管理されている点も問題で、部署とベンダーを超えて機器を一括管理する必要性を感じていた。そこで同センターが導入したのが、あるクラウドベースのITインフラ運用管理ソリューションだった。
これにより多数のIT機器の電力入出力状況や温度・湿度などの環境情報を一元管理でき、収集データを基にさらに高効率な運用に向けたシミュレーションも実行できるようになった。機器の配置や配線なども可視化できるため、新規の機器導入に当たってのベンダーとの調整にも良い変化をもたらしている。同センターの取り組みを、本資料で詳しく紹介していく。