再生可能エネルギーへのニーズが世界中で高まる中、それに応えるものとして、電池を利用した蓄電システム(ESS)が注目されている。ESSはかつては電力会社の施設にのみ存在するものだったが、現在では技術の進化もあり、住宅や事業所にも設置可能な製品も多数登場している。
このような住宅/商業用ESSは、電力会社規模のESSが「メーター以前」と呼ばれるのに対して「メーター以後」と呼ばれ、需要の多い期間に電力を補うために使用される。いずれの場合もESSは双方向電力変換器で構成されるが、採用するアーキテクチャやコンバータートポロジー、パワー半導体技術はさまざまで、用途に合わせて最適なものを選択する必要がある。
こうした中、パワー半導体分野をけん引するヨーロッパのある企業は、用途ごとに最適なパワー半導体技術を提案しているという。本資料では、高効率なESSを実現するためのアーキテクチャについて解説する。ユーティリティー規模については、マルチレベルコンバーターのトポロジーコンセプトを紹介しているので、参考にしてほしい。