車載オーディオは進化の一途をたどり、ここ10年ではプラスチック光ファイバー(POF)やシールド処理が施されていないペアの撚りケーブル(UTP)によって実装されるMOST(Media Oriented Systems Transport technology)、またオーディオに特化したA2B(Automotive Audio Bus)の2つの技術が確立された。そうした動きの中で特に重要視されるのが低遅延だ。耳は目よりも質の低下に敏感であるため、遅延が少なくリアルタイム性の高い車載通信ネットワークがより強く求められるようになった。
ただ、自動車産業では、コスト削減に加えて、マルチメディアアプリケーション以外の車載データ伝送も必要とされている状況だ。そこで、浮上してきたのが車載用EthernetアーキテクチャであるEthernet AVB(Audio Video Bridging)/TSN(Time-Sensitive Networking)規格だった。
本資料ではAVB/TSNの特徴を解説するとともに、その実装を簡素化する手段としてシングルチップソリューションの次世代車載情報通信システム向け車載EthernetブリッジIC製品を提案している。自動車メーカーは、その採用でどれほどのメリットを得られるのか、本資料で詳しく見ていこう。