ドイツの自動車業界のコンソーシアムである「Catena-X」は、企業間のデータ連携を推進させ、業界全体の競争力を高めることを目的に設立された。このCatena-Xは、もともとEU域内の企業が生成する産業データを生かし、社会課題の解決や企業の競争力強化を目指すべく欧州委員会が発表した「欧州データ戦略」に呼応すべく生まれたものだ。
ドイツの自動車業界は、他の業界に先駆け、製造から廃棄に至るまでの“製品ライフサイクル全体でのCO2排出量管理の義務化”に対応する形で、Catena-Xのシステムを用いてサプライチェーンを含む企業間のデータ連携を実現していた。この取り組みで注目すべきなのは、企業の生産状況が可視化されるCO2排出量の実測値といった、二次利用価値が高い機微なデータの取り扱い方だ。
本資料では、ドイツの自動車業界における、セキュアな企業間データ連携の実現に向けた取り組み事例を紹介する。さらに企業間のデータ連携で必要な、機微なデータの保護と相互運用性の担保を実現するハイブリッドクラウドの有用性についても解説しているので、ぜひ参考してほしい。