生成AIブームの流れもあり、DX推進の重要性はますます高まっている。しかし、経済産業省の調査で、データの収集・利活用を行っている企業が約9割に達しているのに対し、中小企業が約6割にとどまるなど、企業規模によって取り組みに大きな差がある。
そもそも従業員数が1000人を超える企業でさえ、IT部門の人員は多くて10人程度であるケースがほとんどだ。また、DXの取り組みが、企業の経営課題や事業内容によって異なり、標準的なアプローチがほとんど存在しないことも、中小企業の多くがDX推進やAI活用に取り組みづらい要因となっている。
とはいえ、方法もある。何をすればよいか分からないのは、検討段階の2本柱である「目的の明確化」「データの特定」が実施できていないことが主原因だ。ここをクリアできれば、次のステップは明確になる。必要なデータが十分に蓄積されていれば「AI活用」を、そうでなければ「データ蓄積・見える化」を行えばよい。本資料では、このように今からAI活用やDX推進で成果を得るための方法論を紹介していく。AI活用は、通常のシステム開発と異なる進め方が必要になるので、その注意点も押さえておこう。